『構造医学』は物理学で身体や病気を解き明かす学問です。
骨・筋肉・脳・心臓・腎臓・胃腸等の各臓器や免疫は密接に関係しており
人の身体を各科ごとに分けることはできません。
首・腰・膝の痛み等の整形外科領域だけでなく
心臓循環器系・腎泌尿器系・呼吸器系・消化器系 さらに 婦人科系・脳神経系
そして『心』の領域まで人の身体すべてを考える学問です。
私の治療は役に立たない!
「今、私がしている治療は一体何なんだろう!」
「私は、患者さんにどんな治療をすればいいのか?」
30年前初めて『構造医学』を学んだ時、私が感じた強烈な印象です。
構造医学の初期の講義は、先ず『人の身体を解き明かす講義』から始まります。
表面的な施術や技術の指導は全くありません。
NASAで研究してこられた物理学者・吉田勧持先生(医学博士・理学博士)が解く人の身体は、これまで私が学んできた『国家試験』のための勉強や、整形外科で5年間指導を受けてきた内容とは全く違うものでした。
その内容は単純明快にして「何故こうなってるんだろう?」という今さら聞けない基礎的な疑問に、全く違った切り口からストレートに答えてくれました。
私は純粋に「もっと知りたい!」という気持ちで、年に4回講義会場の熊本に通いました。
そして熊本から戻るといつも落ち込みました。「今の私の治療で痛みは取れない…」
講義の中で少しづつ実技が入っても、当初はあまり効果を出す事は出来ませんでした。
しかし3年、5年と学ぶうちに知識の点が繋がって線になり、線が広がって面になって行きました。
学んだ技術も習熟し、また組み合わせて使うと次第に大きな効果が出せるようになりました。
効果が出せるようになった本当の理由は、実は技術的要素ではなく『診断』でした。
患者さんの身体の中で起こっている『本質的な問題』を構造医学的に読み取れるようになったから。
しかしそれには基礎知識が絶対に必要であり、『人の身体の仕組み』から学ぶ意味が分かりました。
患者さんの症状は百人百様であり、診断に迷う事は日常茶飯事ですが、そこで役立つのが整形外科の知識以外の『過去のご病気・腸内環境・呼吸・お小水』等の内臓の小さなサイン。
患者様は腰・膝の痛みで来院されますが、内臓や精神的な不調と密接に関係ある事が分かります。
本当の原因が見えてくると『立ち居振る舞い・枕の厚み・川の字で寝る位置・食事のTVの位置』などの、「本当にそれが関係あるんですか?」というポイントが大きく関わる事に気付きます。
構造医学は表面の痛みだけではなく、患者様の身体全体・トータルの問題まで掘り下げて考えます。
人の身体の仕組みは深く広大です。30年勉強してもまだまだ分からない事ばかり。
私はまだまだ未熟で力不足ですが、日々毎年僅かづつ進化しています。
その力を皆様に使うため、まだまだ構造医学を勉強して行くつもりです。
構造医学の考え方
構造医学は
物理学者・臨床医学者である吉田勧持先生が
「生命の本質とは一体何なのか?」
という根本的な問いかけから出発し、生命の誕生から人類が直立二足歩行をするまでを
広範囲の学問分野の基礎知識を駆使して解き明かし、診断や臨床に応用しようとする学問です。
- 生命の本質は【重力】という地球環境の絶対基準に応じた『不断の動き』であり、重力に応じた形態的・構造的変化を遂げ、人類に至って『直立ニ足歩行』という最も優れた移動様式を獲得しました。

構造医学は、整形外科・内科各科・脳神経科・婦人科等全ての疾患を『何らかの形で重力に適合しない非生理状態』と捉えます。
『自然治癒力・自己修復能力』とは、非生理状態から生理状態へ 自分で戻る力。
すなわち、ある基準から逸脱したらその基準に戻る力であり、生命の本質である「不断の動き」の中で、基準に戻るよう自然に修復してゆく力です。
人は誰でも自然治癒力を持っています。しかし何らかの理由でその力を使えずにいます。
その理由にアプローチし 、生理状態に向かうよう導くことで自然治癒力は働きだします。
私たちは、そのお手伝いをして行きたいと考えています。
構造医学と現代医学の違い
- 現代医学(西洋医学+東洋医学)は「始めに病気ありき」。
疾患や異常な状態を診て「異常な状態を正常にもどすには?」と考えてその症状を治療します。
しかし構造医学はそれとは違い、先ず「完璧な身体」を解き明かし、ある部分の変化が他の部分へどのように影響するかを『演繹』していく学問です。
※演繹:一定の前提から論理規則に基づいて必然的に結論を導き出すこと。
物理学がベースの構造医学の目で解き明かしてゆくと、解剖学等でこれまで知られていなかった身体の機能・役割・意味が見えてきます。
それらの機能・役割・意味を踏まえて「もし、完璧な身体のここが変化すると…(正常からの逸脱)」を考えていくと、いろいろな箇所に症状が発症する事を確認できます。
しかし時に、その症状しか見えず本当の原因を見逃している場合、症状だけを軽くする『対症療法』が主体になってしまう場合もあります。
構造医学は本当の原因を見極め、脳神経系や感覚受容器(目・耳・鼻・歯科領域)も含めて全身の内科的症状の発症原因そのものにアプローチし根本から対処します。
【 整 膚・せいふ 】
整膚・せいふとは?
徐堅(じょけん)博士が発見した皮膚をつまんで引っ張る施術法。
身体に負担をかけない陰圧の効果で『健康と美と癒し』に効果がある画期的な手技療法です。
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整膚は「皮膚をつまんで引っ張る刺激」により、血行と気の流れを改善することで身体全体を調整し、健康の維持・回復をはかる漢方医学由来の方法です。
「指圧・マッサージ」が皮膚と筋肉両方に圧力を加える 陽圧の手技であるのに対し、「整膚」は皮膚を優しくつまんで引っ張るだけの穏やかな刺激の陰圧の手法です。
☆ 全身疲労を解消し『免疫・抵抗力』を高める働きもあります。
特に筋肉の疲労除去効果が高く、スポーツ選手・ハードな作業をされる方に最適です。強い筋肉痛のある箇所にも、負担をかけずに効果的に筋肉を緩めることができます。
全身がポカポカ温まります。
指と腕の軽い力で行うので、女性でもお年寄りでも子供でも行えます。
整膚の基本は皮膚をつまんで引っ張ることなので、ご家族同士でもまたご自身でも、セルフ・コンディショニングが気軽に行えます。
70種類に及ぶ手法がありますが『気持ちよく行うこと』が一番大切です
美容整膚
お顔に『整膚』をする事で大きな美容効果が期待できます。
弾力とつやのある皮膚は若さに溢れています。
整膚は優しく皮膚を刺激することで、皮下の末梢神経・毛細血管・皮脂腺・汗腺を活性化し新陳代謝を良くします。
すなわち皮膚の細胞を活性化させ、老化を遅らせることで美容効果が生まれます。
整膚は穏やかに皮膚を刺激するので、気持ち良くリラックスすることができます。
皮下の末梢神経から脳へ「気持ちよい」という感覚がフィードバックされて心が落ち着き、脳によい刺激を与えることで脳細胞が活性化します。
整膚は「する人」も「される人」も同時にリラックスでき、生きる力と喜びを与えてくれます。
徐堅(じょけん)博士プロフィール
- 1951年
- 中国・浙功省産まれ
- 1979年
- 1979年:北京体育大学・武術科卒
- 1986年
- 「健康法」研究のため来日
愛知教育大学・大学院終了後、愛知医科大学・大学院・「第一生理学教室」で研究の傍ら東海銀行・陸上部のトレーナーを務める。
- 1998年
- 「整膚理論」の確立と普及によって日本文化振興会より「社会文化功労賞」受賞。
- 1994.7〜1999.2
- 中京テレビ「教児のおめざめワイド」の『整膚と運動』に出演。
- 現在
- 整膚学園理事長、中国西安医科大学客員教授、東洋医学博士
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